肩こり・猫背・呼吸の浅さに悩んでいませんか?
デスクワークやスマホ使用で凝り固まりやすい「肩甲骨まわり」を、座ったままで優しくゆるめられるのが、胸郭ストレッチ(Chest Opener)です。
「chest(胸)をopen(開く)」という名前の通り、両手を後ろで組んで胸を広げることで、自然と背筋が伸びて呼吸が深くなり、頭も体もすっきり軽くなります。
この記事では、胸郭ストレッチの効果・やり方・英語インストラクション・関連英単語までを、ヨガ講師であり英語教育の専門家がわかりやすく解説します。
あわせて、肩甲骨や肩まわりに効く他のポーズや、ヨガを英語で学ぶための参考書籍・動画も紹介。英語でヨガを教えたい方・英語でヨガを学びたい方にもおすすめの内容です。
筆者紹介:英語教育を専門とする大学教員。英語でヨガを教えるTPR教授法を実践するため、全米ヨガアライアンスRYT500を取得。英語とヨガの架け橋となる指導を行っている。
胸郭ストレッチとは?どんなポーズ?
胸郭ストレッチ(Chest Opener)は、肩まわりや胸を大きく広げることで、猫背や巻き肩の改善に役立つシンプルなストレッチです。英語では “Chest Opener” と呼ばれ、デスクワークの合間やヨガのウォームアップとしてもよく取り入れられています。
動作は非常に簡単で、両手を後ろで組んで胸を開くのが基本形。肩甲骨を寄せることで胸が自然と前に押し出され、姿勢が整いやすくなります。
特別な柔軟性は必要なく、椅子に座ったままでもできるため、初心者や高齢の方、オフィスで働く方にも人気です。
胸郭ストレッチの効果とメリット
では、胸郭ストレッチにはどのような具体的な効果やメリットがあるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
肩こり・猫背・巻き肩に効く理由
胸郭ストレッチは、肩甲骨まわりや胸の前側(大胸筋)を開くことで、固まりがちな上半身をリリースする効果があります。巻き肩・猫背の姿勢は、胸の筋肉が縮み、背中が丸まることが原因。ここをしっかり広げることで、正しい姿勢にリセットしやすくなります。
肩甲骨がスムーズに動くようになることで、肩こりの根本原因へのアプローチにもなり、慢性的な疲労感の改善にもつながります。
呼吸が深くなる|酸素をしっかり取り込める体に
胸を開くことで、肺がしっかり広がり、呼吸が自然と深くなります。現代人はスマホやパソコン作業で前かがみの姿勢になりやすく、浅い呼吸になりがち。胸郭ストレッチを習慣にすると、酸素をたっぷり取り込める体に近づき、代謝や集中力アップにも効果的です。
こんな人におすすめ
- 猫背や巻き肩が気になる方
- 肩こり・首こりが慢性化している方
- 呼吸が浅い・息苦しさを感じやすい方
- 姿勢を改善したい、印象を良くしたい方
- オフィスや自宅で簡単にセルフケアしたい方
胸郭ストレッチの動画の学習の仕方
日本語解説付きの動画と英語のみの動画の2本あります。
日本語解説付きの動画
最初に日本語解説付きの動画で学習しましょう。
- Part 1 最初に動作に関する英語表現を学びます。Part1でしっかりヨガの英語の表現を学びましょう。
- Part2 その後に習った英語を聞きながら、ヨガを行ってみましょう。
英語のみの動画
こちらは英語のみの動画です。
日本語解説付きの動画で大体の英語がわかるようになりましたら、英語のみの動画でシャドーイング(聞こえてくる英語と同時に英語を話す)しながら胸郭ストレッチを行いましょう。
胸郭ストレッチでよく使う覚えておきたい英単語
最初に、胸郭ストレッチでよく使う覚えておきたい英単語を学習しましょう。
interlace | を組む |
expand | 広げる |
fingers | 親指以外の指 |
palm | 手のひら |
face | に向き合う |
round | 丸める |
overhead | 頭上に |
squeeze | 絞る 寄せる |
胸郭ストレッチの英語ワンポイント
ここでは上記の単語から重要な表現をいくつか解説します。
interlace
「手を組んで」というときに、よく使うのがinterlaceです。
Interlace your fingers.
interlockを使うインストラクターもいます。
squeeze
squeezeは「レモンなどを絞る」というときによく使いますが、ヨガでもよく使います。
Squeeze your shoulder blades together.
軽く肩甲骨を寄せるように。
その他、
Squeeze your abs.って聞いたことないですか?
「お腹を寄せて」って何?となると思いますが、これは、Engage your core.
などと同じ意味で、「お腹に力入れて」「お腹引き締めて」という意味です。
胸郭ストレッチの英語インストラクション
- Interlace your fingers in front of your chest with your palms facing you.
手を胸の前で組んで、手は自分のほうに向けて。 - Turn your palms away from you.
手のひらを外側にかえして。 - Inhale. Reach your arms overhead.
吸って。腕を頭上に。 - Press your palms up toward the ceiling.
手のひらを天井に向けて押して。 - Exhale. Release your hands.
吐いて。手をはなして。 - Interlace your fingers behind your back.
手を背中で組んで。 - Inhale. Squeeze your shoulder blades together to stretch your chest.
吸って。肩甲骨を寄せて胸を広げて。 - Release your hands.
手をはなして。 - Exhale. Place your hands on your knees.
吐いて。両手を膝のうえに。 - Round your back.
背中丸めて。 - Drop your head.
頭を下げて。
これらは以下の本を参考にしています。
ヨガと英語が同時に学べる本【英語でYOGA!】には書籍の付属動画があり、どなたでも無料で視聴できます。
胸郭ストレッチを取り入れるおすすめのタイミングとシークエンス
胸郭ストレッチは、肩甲骨まわりの緊張をやさしくゆるめ、呼吸を深めるのに最適なストレッチです。タイミングを選ぶことで、より高い効果が期待できます。
朝のスタート前におすすめ
眠っている間に固まった胸や肩まわりをやさしく開くことで、1日の呼吸がラクになります。背筋が自然と伸び、前向きな気持ちで動き出せるようになります。
デスクワークの合間にも
長時間の座り姿勢や前かがみの姿勢で縮こまった胸まわりを開き、集中力のリセットにも効果的です。オフィスでも座ったまま取り入れられるのが魅力です。
おすすめシークエンス例
ネックロール → 肩回し → 胸郭ストレッチ → 呼吸法(ディープブレス)→ シャヴァーサナ
体を少し動かすだけでも、胸が開き、呼吸が深まっていく感覚を味わえるはずです。毎日のルーティンに少しずつ取り入れてみてください。
胸郭ストレッチの意義や、正しい姿勢での効果的な取り入れ方をもっと深く学びたい方には、『効かせるヨガの教科書』がおすすめです。
その他、ヨガを体系的に学びたい方には以下の関連記事もおすすめです。
胸郭ストレッチが向いている人・注意が必要な人
胸郭ストレッチは、肩こりや姿勢の崩れを感じる多くの方にとって取り入れやすく、安全性の高い動きです。ただし、個々の体調によっては注意が必要な場合もあります。
このストレッチが向いている人
- 肩こりや背中のこわばりを感じる方
- 猫背・巻き肩を改善したい方
- デスクワークやスマホの使用が多い方
- 呼吸を深めたい、リラックスしたい方
注意が必要なケース
- 肩関節や首に炎症・痛みがある方
- 手術後など回復期にある方(医師に相談を)
- 高血圧やめまいのある方(長時間の頭部の後屈に注意)
体に少しでも違和感を感じた場合は、無理をせず、必要に応じてヨガインストラクターや医療専門家に相談してください。
胸郭ストレッチで深呼吸を取り戻そう|次の一歩へ
胸を大きく開く胸郭ストレッチは、肩まわりの可動域を広げ、呼吸の深さを取り戻すのに効果的です。
日々のセルフケアに取り入れながら、スタジオでの丁寧な指導も活用することで、姿勢改善や疲労回復の効果をさらに高めることができます。
▶ CALDO(カルド)|溶岩ホットヨガで体の芯から温める。肩・腰・冷えにも◎
▶ ホットヨガスタジオLAVA|肩こり・猫背・代謝アップに特化したプログラムが充実
実際に体験したレッスンや、スタジオの選び方については以下の記事をご覧ください。
▶ 比較・体験レビュー記事
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セルフケア+プロのサポートを上手に組み合わせて、体も心も軽やかに、深い呼吸で過ごせる毎日を手に入れてくださいね。