ヨガの種類一覧|初心者向けに流派・特徴・違いをわかりやすく解説

ヨガの種類
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ヨガには、ハタヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ、陰ヨガ、アイアンガーヨガなど、さまざまな種類があります。

「ヨガを始めたいけれど、種類が多くて違いがわからない」「初心者にはどのヨガが向いている?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

ひとことで「ヨガの種類」といっても、実際には伝統的なヨガの体系、近代に成立した流派、現代のヨガスタイル、実施する環境や対象者による分類などが混在しています。

たとえば、アシュタンガヨガやアイアンガーヨガは特定の指導者によって体系化されて発展してきたヨガですが、ホットヨガは主に「行う環境」による分類、マタニティヨガやキッズヨガは「対象者」による分類です。そのため、ヨガを単純に「全部で○種類」と数えることはできません。

この記事では、ヨガの代表的な種類・流派・スタイルを一覧で紹介したうえで、それぞれの特徴、成り立ち、運動量、難易度、初心者向きかどうか、他のヨガとの違いまでわかりやすく解説します。

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  1. ヨガにはどんな種類がある?代表的なヨガを一覧で比較
  2. ヨガの種類は何種類ある?「4種類」といわれることも
  3. 伝統的なヨガの種類|代表的な4つの道
    1. カルマヨガ|行為を通して実践するヨガ
    2. バクティヨガ|信愛と献身を重視するヨガ
    3. ジュニャーナヨガ|知識と哲学的探究を重視するヨガ
    4. ラージャヨガ|瞑想と心のコントロールを重視するヨガ
  4. タントラヨガ|ハタヨガ・チャクラ・クンダリニーにつながる重要な流れ
  5. ハタヨガとは?11〜12世紀頃から発展した身体を使うヨガ
  6. 現在よく行われているヨガの種類・流派
    1. 現代のハタヨガ|初心者向けの基本クラスとして行われることが多い
    2. アシュタンガヨガ|K・パタビ・ジョイスが広めた運動量の多いヨガ
    3. ヴィンヤサヨガ|呼吸と動きを連動させて流れるように動く
    4. パワーヨガ|1980〜1990年代のアメリカで発展した現代ヨガ
    5. アイアンガーヨガ|B.K.S.アイアンガーが体系化したアライメント重視のヨガ
    6. ヴィニヨガ|デシカチャーが広めた一人ひとりに合わせるヨガ
    7. シヴァナンダヨガ|スワミ・シヴァナンダの教えを弟子が世界へ広めたヨガ
    8. 陰ヨガ|Paul GrilleyとSarah Powersらによって発展した現代ヨガ
    9. リストラティブヨガ|アイアンガー系の補助具活用から発展した休息のヨガ
    10. クンダリーニヨガ|古いクンダリニー思想と現代の流派を分けて理解する
    11. クリパルヨガ|スワミ・クリパルの教えから発展したヨガ
    12. アヌサラヨガ|John Friendが1997年に設立したアライメントとタントラ哲学のヨガ
    13. ジヴァムクティヨガ|1984年にニューヨークで誕生した現代ヨガ
    14. イシュタヨガ|1960年代後半に南アフリカで生まれたヨガ
    15. ヨガニドラ|古い「ヨーガの眠り」を20世紀に再体系化した瞑想的実践
  7. 環境や方法によって分けられるヨガの種類
    1. ホットヨガ|高温多湿のスタジオで行うヨガ
    2. ビクラムヨガ|26種類のポーズと2つの呼吸法を行う
    3. エアリアルヨガ・ハンモックヨガ|布を使って空中でポーズを行う
    4. SUPヨガ|水上のボードの上でバランスを取りながら行う
  8. 年齢やライフステージに合わせたヨガの種類
    1. マタニティヨガ|妊娠期の身体に配慮して行うヨガ
    2. 産後ヨガ|出産後の身体に配慮しながら行うヨガ
    3. ベビーヨガ・親子ヨガ|赤ちゃんや親子で一緒に楽しむヨガ
    4. キッズヨガ|遊びや物語を取り入れて子どもが楽しめるヨガ
    5. シニアヨガ|年齢や体力に合わせて無理なく行うヨガ
    6. 椅子ヨガ|椅子に座ったままでもできるヨガ
  9. 日本で生まれたヨガ|沖ヨガとは
  10. 初心者におすすめのヨガの種類は?目的別に選ぶ
    1. 基本的なポーズや呼吸から学びたい人
    2. しっかり身体を動かしたい人
    3. ゆっくり身体と向き合いたい人
    4. 休息やリラックスを重視したい人
    5. ポーズや身体の使い方を細かく学びたい人
    6. 呼吸法・瞑想・ヨガ哲学まで学びたい人
  11. ヨガの種類を運動量・難易度で比較
  12. ヨガの「種類」「流派」「スタイル」はどう違う?
  13. ヨガの種類とポーズの種類は別
  14. ヨガの呼吸法にも種類がある
  15. ヨガには瞑想・マントラ・ムドラーなどの種類もある
    1. ヨガの瞑想
    2. マントラ
    3. ムドラー
  16. ヨガをもっと体系的に学びたいなら資格講座という選択肢も
  17. ヨガの種類に関するよくある質問
  18. まとめ|ヨガの種類と違いを知って自分に合ったスタイルを選ぼう

ヨガにはどんな種類がある?代表的なヨガを一覧で比較

現在行われているヨガには、身体をしっかり動かすものから、ポーズを長く保つもの、瞑想やリラックスを重視するものまでさまざまな種類があります。

まずは、代表的なヨガの特徴を一覧で比較してみましょう。

ヨガの種類主な特徴運動量難易度の目安向いている人
ハタヨガポーズと呼吸を基本から行う低〜中低〜中初心者、基本を学びたい人
アシュタンガヨガ決められた順番で連続してポーズを行う中〜高しっかり身体を動かしたい人
ヴィンヤサヨガ呼吸と動きを連動させて流れるように動く中〜高動きのあるヨガが好きな人
パワーヨガ運動量が多くフィットネス要素が強い中〜高運動不足を解消したい人
アイアンガーヨガ姿勢やアライメントを細かく重視するポーズを丁寧に学びたい人
タントラヨガマントラ・瞑想・微細身など多様な実践を含む流派による流派による伝統的な思想や内的実践に興味がある人
シヴァナンダヨガポーズ・呼吸法・瞑想などを総合的に行うヨガを幅広く学びたい人
ヴィニヨガ一人ひとりの年齢・体力・目的に合わせる低〜中個人による自分に合った実践をしたい人
陰ヨガひとつのポーズを長く保ちながら静かに行う低〜中ゆっくり身体と向き合いたい人
リストラティブヨガ補助具を使って身体を休ませるリラックスを重視したい人
クンダリーニヨガ呼吸・動作・瞑想・マントラなどを組み合わせる低〜中内面的な実践にも興味がある人
クリパルヨガ身体や心への気づきを重視する低〜中低〜中自分の内面と向き合いたい人
アヌサラヨガアライメントとヨガ哲学を重視する姿勢と心の両方を意識したい人
ジヴァムクティヨガポーズ・哲学・音楽・瞑想などを組み合わせる中〜高ヨガを総合的に楽しみたい人
イシュタヨガ一人ひとりに合わせた実践を重視する低〜中低〜中自分に合ったヨガを探したい人
ヨガニドラ横になって行う瞑想的な実践休息や瞑想を重視したい人
ホットヨガ高温多湿の室内で行う低〜高低〜高暖かい環境でヨガをしたい人
ビクラムヨガ決められた26ポーズと2つの呼吸法を行う中〜高決まったプログラムで練習したい人
エアリアルヨガハンモック状の布を使って行う空中での動きを楽しみたい人
SUPヨガ水上のボードの上で行うアウトドアやバランス運動が好きな人
マタニティヨガ妊娠期に合わせて行う妊娠中に無理なく身体を動かしたい人
産後ヨガ出産後の身体に配慮して行う産後に徐々に運動を再開したい人
キッズヨガ遊びや動きを取り入れた子ども向けヨガ低〜中子どもが楽しく身体を動かしたい場合
シニアヨガ年齢や身体の状態に配慮して行う無理のない範囲で続けたい人
椅子ヨガ椅子を使って座った状態でも行える床でのポーズが難しい人
沖ヨガ日本で発展し東洋的な考え方も取り入れる低〜中日本で発展したヨガを学びたい人

同じ名前のヨガでも、教室やインストラクターによって内容や運動量は異なります。特にヴィンヤサヨガ、パワーヨガ、ホットヨガなどはクラスによる差が大きいため、表の難易度や運動量はあくまで目安として考えてください。

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ヨガの種類は何種類ある?「4種類」といわれることも

ヨガには多くの種類がありますが、「全部で○種類」と決まっているわけではありません。

その理由は、「ヨガの種類」という言葉の中に、伝統的な修行法、近代ヨガの流派、現代のスタイル、行う環境、対象者による分類などがすべて含まれているからです。

  • 伝統的なヨガの道・実践方法による分類
  • 特定の指導者や体系から発展した流派
  • 近代・現代に生まれたヨガスタイル
  • 温度や道具など実施環境による分類
  • 年齢やライフステージによる分類

たとえば、伝統的なヨガの道としてカルマヨガ、バクティヨガ、ジュニャーナヨガ、ラージャヨガの4つを挙げる分類があります。

一方、日本のヨガスタジオで「ヨガの種類」といった場合には、ハタヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ、陰ヨガ、パワーヨガ、ホットヨガなど、実際に受けられるクラスやスタイルを指すことが一般的です。

したがって「ヨガには何種類ある?」という疑問には、分類方法によって数が変わるため、明確な総数はないと答えるのが適切です。

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伝統的なヨガの種類|代表的な4つの道

現在、日本で一般的に行われているヨガは、アーサナ(ポーズ)や呼吸法を中心としたものが多くなっています。しかし、本来のヨガは身体を動かすことだけを意味するものではありません。

ヨガの長い歴史の中では、行為、信愛、知識、瞑想など、異なる方法を通して自己を探究し、心を整えていくさまざまな実践が発展してきました。現在、伝統的なヨガの代表的な道としてよく紹介されるのが、カルマヨガ、バクティヨガ、ジュニャーナヨガ、ラージャヨガの4つです。

ただし、この4種類が古代インドのある時点で同時に作られたわけではありません。それぞれにつながる思想や実践は異なる時代を背景に発展しており、「紀元前○年に4種類のヨガが成立した」と明確に決めることはできません。

知識を通して自己の本質を探究する考え方は古いウパニシャッドの思想とも深く関係しています。また、『バガヴァッド・ギーター』では、行為、知識、信愛などを通したヨガが重要なテーマとして説かれています。さらに、瞑想や心の制御を重視する古典ヨガは、後にパタンジャリの『ヨガ・スートラ』によって体系的に示されました。

一方、現在よく見られる「カルマヨガ・バクティヨガ・ラージャヨガ・ジュニャーナヨガ」という4つの道による整理は、19世紀末にインドの思想家スワミ・ヴィヴェーカーナンダがそれぞれを体系的に紹介したことで広く知られるようになりました。つまり、それぞれのヨガの思想には古い背景がありますが、「4つの代表的な道」として整理して理解する方法は、近代になって広く普及したものです。

この4つは、現在のヨガスタジオで見かけるハタヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ、陰ヨガなどとも分類の考え方が異なります。ポーズの方法や運動量によって分けたものではなく、どのような方法で自己を探究し、ヨガを実践するかという「道」の違いを表しています。

ヨガが古代インドからどのように発展し、ハタヨガや近代ヨガを経て、現在のポーズ中心のヨガへつながっていったのかについては、ヨガの歴史の記事で詳しく紹介しています。

👉 ヨガの歴史を古代から現代まで詳しく見る

カルマヨガ|行為を通して実践するヨガ

カルマヨガは、日々の行為や仕事、奉仕を通して実践するヨガです。「カルマ(karma)」には「行為」という意味があり、特別なポーズや瞑想を行うことだけではなく、日常生活の中でどのように行動するかを重視します。

カルマヨガにつながる思想は古代インドから見られますが、特に重要なのが『バガヴァッド・ギーター』です。『バガヴァッド・ギーター』の正確な成立年代については諸説ありますが、一般に紀元前後を含む古代インドの時期に成立した文献と考えられており、その中で「行為」とヨガの関係が重要なテーマとして論じられています。

カルマヨガで大切なのは、何もしないことではありません。むしろ、自分が行うべきことを行いながら、その結果や報酬、評価への執着を手放していくことが重視されます。

たとえば、仕事、家事、地域活動、人を助けることなども、その姿勢によってはカルマヨガの実践につながります。そのため、ヨガマットの上で身体を動かす現代的なヨガとは大きく異なり、日常生活そのものをヨガの実践の場として捉える点が特徴です。

バクティヨガが信愛、ジュニャーナヨガが知識、ラージャヨガが瞑想や心の制御を重視するのに対し、カルマヨガは「行為」を通してヨガを実践する道と考えると違いがわかりやすいでしょう。

バクティヨガ|信愛と献身を重視するヨガ

バクティヨガは、神や信仰の対象への信愛・献身を通して自己を深めていくヨガです。「バクティ(bhakti)」には信愛、献身といった意味があります。

信愛という考え方そのものは古代インドの文献にも見られ、『バガヴァッド・ギーター』でも重要な実践の一つとして扱われています。ただし、現在知られているバクティの伝統が一つの時代に成立したわけではありません。

特に信愛を前面に出した宗教的な動きは、紀元後1千年紀の南インドで大きく発展しました。6〜9世紀頃には、ヴィシュヌを信仰するアルヴァールや、シヴァを信仰するナーヤナールと呼ばれる詩人・聖者たちが活動し、その後、バクティの伝統はインド各地へ広がっていきました。

バクティヨガの実践には、祈り、マントラの詠唱、神への礼拝、キルタンと呼ばれる歌や唱和などが含まれることがあります。身体的なポーズを中心とするヨガとは異なり、感情や信愛の力を通して自己中心的な執着を手放していくことを重視します。

現代のヨガクラスでもマントラやキルタンを取り入れることがありますが、それだけでバクティヨガ全体を表すわけではありません。バクティヨガは、より広く信愛と献身を通した生き方そのものとして捉えることができます。

ジュニャーナヨガ|知識と哲学的探究を重視するヨガ

ジュニャーナヨガは、知識や哲学的な探究を通して自己の本質を見つめるヨガです。「ジュニャーナ(jñāna)」は知識や智慧を意味します。

ジュニャーナヨガにつながる自己探究の思想には非常に古い背景があります。紀元前1千年紀に成立していったウパニシャッドでは、「自己とは何か」「宇宙の根源とは何か」といった問いが深く探究され、アートマン(自己)やブラフマン(究極的実在)についてさまざまな思想が展開されました。

その後、『バガヴァッド・ギーター』などでも知識や智慧を通したヨガが重要な道として扱われます。そのため、ジュニャーナヨガについても「ある人物がある年に作ったヨガ」と考えることはできません。

実践では、聖典や哲学を学ぶだけでなく、その内容について考察し、「自分とは何か」「変化するものと変化しないものは何か」といった問いを自分自身に向けていきます。単に知識を増やすことではなく、学びと考察を通して物事の本質を見極めていくことが重視されます。

カルマヨガが行為、バクティヨガが信愛を重視するのに対し、ジュニャーナヨガは知識・智慧・自己探究を通してヨガの目的へ近づく道と考えるとわかりやすいでしょう。

ラージャヨガ|瞑想と心のコントロールを重視するヨガ

ラージャヨガは、瞑想や集中、心のコントロールを重視するヨガです。現在は、パタンジャリの『ヨガ・スートラ』に示された古典ヨガや八支則と関連づけて説明されることが多くなっています。

ただし、「ラージャヨガ」という名称については少し注意が必要です。瞑想や心を制御するヨガの実践そのものには古い歴史がありますが、パタンジャリの体系を「ラージャヨガ」として広く紹介したのは、19世紀末のスワミ・ヴィヴェーカーナンダです。そのため、「ラージャヨガが古代に現在と同じ名称・分類で成立した」と考えるより、古典的な瞑想ヨガを近代に「ラージャヨガ」という名称で体系的に紹介したと考える方がわかりやすいでしょう。

パタンジャリの『ヨガ・スートラ』の成立年代も正確には確定していません。研究者によって年代には幅がありますが、紀元後の初期数世紀頃に成立したとする説が広く見られます。

『ヨガ・スートラ』で特に知られているのが八支則(アシュタンガ)です。これは、ヨガを単なるポーズとしてではなく、倫理的な生活から身体の姿勢、呼吸、感覚のコントロール、集中、瞑想、サマーディへと進んでいく一連の実践として示したものです。

八支則は、ヤマ(禁戒)、ニヤマ(勧戒)、アーサナ(坐法)、プラーナーヤーマ(調気法)、プラティヤハーラ(制感)、ダーラナ(集中)、ディヤーナ(瞑想)、サマーディ(三昧)の8段階から構成されます。

現在のヨガではアーサナが大きく取り上げられていますが、八支則の中ではアーサナは8つの実践のうちの一つです。このことからも、伝統的なヨガが身体のポーズだけではなく、生活のあり方、呼吸、集中、瞑想まで含む幅広い実践であることがわかります。

八支則のそれぞれの意味や内容については、別記事で詳しく解説しています。

👉 ヨガの八支則を詳しく見る

ヨガ哲学をもっと詳しく学びたい人へ

ラージャヨガや八支則、『ヨガ・スートラ』についてさらに深く学びたい人には、グレゴール・メーレ著『現代人のためのヨーガ・スートラ』があります。

パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』を現代の読者向けに詳しく解説した本で、八支則をはじめ、アーサナの先にある集中、瞑想、心の働きについて理解を深めることができます。

ヨガ哲学を初めて学ぶ人には少し読み応えがありますが、RYT200などでヨガ哲学を学び始めた人や、『ヨガ・スートラ』をより深く理解したい人に向いています。

本だけでなく、ヨガ哲学を講座で体系的に学びたい人へ

『ヨーガ・スートラ』や八支則を一人で読むのが難しい場合は、ヨガ哲学を扱うスクールや講座で学ぶ方法もあります。アンダーザライト(UTL)は、RYT200・RYT500などの指導者養成に加え、ヨガ哲学を学べる講座も行っているスクールです。

▶ アンダーザライト(UTL)の講座・特徴を詳しく見る

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タントラヨガ|ハタヨガ・チャクラ・クンダリニーにつながる重要な流れ

ヨガの種類を理解するうえで、古典ヨガとハタヨガの間にある重要な流れがタントラです。

タントラは、一人の人物が作った一つのヨガ流派ではありません。紀元後5世紀頃以降、インドのヒンドゥー教や仏教のさまざまな宗教・修行伝統の中で発達した大きな潮流です。

古典ヨガでは心の働きを静め、瞑想を深めることが大きなテーマでしたが、タントラでは身体そのものを変容や修行の場として積極的に用いる考え方が発達しました。

実践には、マントラ、瞑想、観想、呼吸、儀礼、ムドラーなどが用いられ、さらに身体内部にはチャクラやナーディと呼ばれる微細な構造があるという「微細身」の身体観も発展していきます。

クンダリニーの概念も、このタントラ的な身体観の中で発達しました。インドのタントラ資料では8世紀頃からクンダリニーに関する記述が確認され、その後、さまざまなヨガ伝統へ取り入れられていきます。

こうしたタントラの身体観や実践は、後のハタヨガにも大きな影響を与えました。ハタヨガに登場するナーディ、クンダリニー、ムドラー、バンダなどを理解するには、その前段階にタントラ的なヨガ実践があったことを知っておくことが重要です。

現在「タントラヨガ」「Tantric Yoga」と呼ばれるクラスや講座もありますが、内容は一様ではありません。現代のタントラヨガのすべてが古典的なタントラをそのまま継承しているわけではないため、「タントラヨガ」という一つの固定した流派が古代から続いていると考えない方がよいでしょう。

ハタヨガとは?11〜12世紀頃から発展した身体を使うヨガ

現在、多くの人が「ヨガ」と聞いて思い浮かべるのは、さまざまなポーズを取りながら呼吸を行うスタイルでしょう。こうした身体的な実践と深く関係しているのがハタヨガです。

ハタヨガは、特定の一人がある時点で作り出した流派ではありません。11〜12世紀頃から中世インドのさまざまな修行伝統の中で形成され、発展していった身体的なヨガの大きな体系です。

それまでのヨガでは、心を整えることや瞑想が大きな位置を占めていましたが、ハタヨガでは身体と呼吸へ積極的に働きかけることで、心を整え、より深い瞑想へ進むという方法が発達していきます。

初期のハタヨガでは、現在のヨガスタジオで行うような多種類のポーズだけでなく、呼吸法や身体内部の働きを調整するさまざまな技法が重視されました。

この時期の重要人物としてよく挙げられるのがゴーラクシャナータ(ゴーラクナート)です。ただし、ゴーラクシャナータ一人がハタヨガを「創始した」と考えるよりも、複数の修行伝統や文献が重なりながらハタヨガが形成され、その発展にゴーラクシャナータの系統が大きな影響を与えたと考える方が適切です。

そして15世紀頃になると、スヴァートマーラーマが、それ以前から伝えられてきたさまざまなハタヨガの実践をまとめる形で『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』を編纂しました。

この文献では、アーサナ(姿勢)、プラーナーヤーマ(呼吸法)、ムドラー、サマーディなどが体系的にまとめられており、後世のハタヨガを理解するうえで非常に重要な古典となっています。

つまり、ハタヨガは「15世紀に突然生まれた」のではなく、11〜12世紀頃から発展してきた身体的なヨガの流れを、15世紀の『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』が大きく整理・体系化したと考えるとわかりやすいです。

現代のスタジオでは、比較的ゆっくりと一つひとつのポーズを行うクラスを「ハタヨガ」と呼ぶことが多く、「初心者向けヨガ」という印象を持たれることもあります。

しかし、本来のハタヨガは単なる一つの初心者向けレッスンではありません。現在のポーズ中心のヨガへつながる重要な歴史的基盤の一つとして捉える方が適切です。

ハタヨガそのものの意味や特徴については、別記事で詳しく解説しています。

👉 ハタヨガの意味や特徴を詳しく見る

また、『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』の内容については、以下の記事で詳しく紹介しています。

👉 『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』の内容を詳しく見る

現在よく行われているヨガの種類・流派

ここからは、日本のヨガスタジオやオンラインレッスンでも見かけることの多い代表的なヨガについて、成り立ちや特徴も含めて紹介します。

現代のハタヨガ|初心者向けの基本クラスとして行われることが多い

ここでいう「ハタヨガ」は、前に紹介した伝統的なハタヨガの体系をそのまま行うものではありません。

伝統的なハタヨガは、中世インドで発展した身体的なヨガの大きな体系で、アーサナ(姿勢)だけでなく、プラーナーヤーマ(呼吸法)、ムドラー、浄化法、瞑想など幅広い実践を含んでいます。『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』などの古典にも、現在の一般的なヨガスタジオのレッスンとはかなり異なる実践が記されています。

一方、現在の日本のヨガスタジオやオンラインレッスンで「ハタヨガ」と表記されているクラスは、アーサナと呼吸を中心に、一つひとつのポーズを比較的ゆっくり行うクラスを指すことが多くなっています。

つまり、現代のスタジオで行われるハタヨガは伝統的なハタヨガと無関係な別のヨガではありませんが、長い歴史を持つハタヨガの実践のうち、特にアーサナや呼吸を中心にした現代的なクラスとして大きく形を変えていると考えるとわかりやすいでしょう。

ヴィンヤサヨガのように次々とポーズをつないで動くスタイルと比べると、一つの姿勢に時間をかけやすいため、基本的なポーズ、呼吸、身体の使い方を確認しながら練習できます。そのため、初心者向けのクラスとして設定されていることも多くあります。

ただし、現代の「ハタヨガ」には世界共通の一つの決められたシークエンスがあるわけではありません。スタジオやインストラクターによって、ポーズの種類、運動量、呼吸法の取り入れ方などは異なります。

伝統的なハタヨガから現代のハタヨガまで、その意味や特徴については別記事で詳しく解説しています。

👉 ハタヨガとは?伝統的な意味と現代のハタヨガの特徴を詳しく見る

  • 運動量:低〜中
  • 難易度:低〜中
  • 初心者:取り組みやすい
  • 向いている人:ヨガの基本的なポーズや呼吸をゆっくり学びたい人

アシュタンガヨガ|K・パタビ・ジョイスが広めた運動量の多いヨガ

アシュタンガヨガ(アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガ)は、呼吸と動きを連動させながら、基本的に決められた順番でポーズを行うヨガです。

現在世界的に知られているアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガを広めたのが、インドのヨガ指導者K・パタビ・ジョイス(1915〜2009)です。ジョイスは若い頃からT・クリシュナマチャリアにヨガを学び、その後インド南部のマイソールを拠点に長年指導を続けました。

1970年代になると欧米からマイソールを訪れてジョイスに学ぶ生徒が増え、ジョイス自身も海外で指導するようになったことで、アシュタンガヨガは世界へ広がっていきました。

大きな特徴は、太陽礼拝から始まり、立位、座位などのポーズを一定のシークエンスに沿って行うことです。同じ順番を繰り返し練習するため、自分の身体や練習の変化を確認しやすいという特徴もあります。

ヴィンヤサヨガと似ていますが、両者の大きな違いはアシュタンガヨガでは基本的なポーズの順番が決まっていることです。ヴィンヤサヨガでは、インストラクターがクラスの目的に応じてシークエンスを組むことが一般的です。

初心者でも始められますが、運動量が多く、練習が進むにつれて難しいポーズも登場します。最初から高度なポーズを目指すのではなく、初心者向けクラスや基本的なシークエンスから始めるとよいでしょう。

  • 運動量:
  • 難易度:中〜高
  • 初心者:初心者向けクラスから始めるのがおすすめ
  • 向いている人:しっかり運動したい人、同じ型を繰り返して上達したい人

アシュタンガヨガを本で詳しく学びたい人へ

アシュタンガヨガを紙の本で詳しく学びたい人には、マシュー・スウィーニー著『アシュタンガヨーガ アーサナ&ヴィンヤーサ』があります。

アシュタンガヨガではポーズの順番や、ポーズから次のポーズへ移るヴィンヤサが重要です。この本では、連続写真を使いながら、アーサナ、ドリスティ、ポーズ間の動きなどを詳しく確認できます。

プライマリーシリーズだけでなく、その先のシリーズまで扱っているため、初心者向けの入門書というより、アシュタンガヨガを継続的に練習している人が手元に置いて確認する本として向いています。

Kindleで読みたい人には、リノ・ミエール著『アシュタンガ ヨガ』があります。上で紹介したマシュー・スウィーニーの本とは別の本ですが、初級から上級までのシークエンスを電子書籍で確認できるため、スマートフォンやタブレットを使って練習したい人には便利です。

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ヴィンヤサヨガ|呼吸と動きを連動させて流れるように動く

ヴィンヤサヨガは、呼吸と身体の動きをつなげながら、ポーズからポーズへ流れるように移っていくヨガです。

ヴィンヤサは特定の一人が創始した単一の流派というより、近代ヨガの発展の中で広がった練習方法・スタイルとして捉える方がわかりやすいでしょう。T・クリシュナマチャリアや、その教えを受けたK・パタビ・ジョイスらの影響も大きく、現代では「ヴィンヤサフロー」「フローヨガ」などさまざまな形で行われています。

アシュタンガヨガとの違いは、毎回ほぼ同じ順番を繰り返すアシュタンガに対し、ヴィンヤサではインストラクターが目的やテーマに合わせてポーズの順番を組み立てることが多い点です。

そのため、ゆったりした初心者向けヴィンヤサから、汗をかくほど動く上級者向けクラスまで内容には大きな幅があります。「ヴィンヤサだから難しい」と一概にはいえません。

呼吸に合わせて身体を動かす感覚を楽しみたい人や、毎回異なるシークエンスを楽しみたい人に向いています。

  • 運動量:中〜高
  • 難易度:
  • 初心者:初心者向けクラスなら参加しやすい
  • 向いている人:動きのあるヨガが好きな人、流れるような動きを楽しみたい人

パワーヨガ|1980〜1990年代のアメリカで発展した現代ヨガ

パワーヨガは、アシュタンガヨガなどの影響を受けながら、1980年代後半から1990年代にかけてアメリカで広まった運動量の多い現代的なヨガスタイルです。

ニューヨークでは、アシュタンガヨガを学んだベリル・ベンダー・バーチが1980年代後半から「Power Yoga」という名称を使い、運動選手などにも取り入れやすい力強いヨガとして指導しました。その後、米国各地で運動量の多いヨガが広まり、パワーヨガという名称が広く知られるようになりました。

立位のポーズ、バランスポーズ、体幹を使うポーズなどを連続して行うクラスも多く、一般的なゆったりしたヨガよりフィットネス要素が強いのが特徴です。

アシュタンガヨガとの違いは、パワーヨガには全世界共通の決められたポーズ順がないことです。スタジオやインストラクターによって構成が大きく異なり、初心者向けからかなり運動量の多いクラスまであります。

  • 運動量:
  • 難易度:中〜高
  • 初心者:クラスレベルを確認して参加
  • 向いている人:しっかり運動したい人、筋力も使いながらヨガをしたい人

アイアンガーヨガ|B.K.S.アイアンガーが体系化したアライメント重視のヨガ

アイアンガーヨガは、インドのヨガ指導者B.K.S.アイアンガー(1918〜2014)によって発展・体系化されたヨガです。

アイアンガーは若い頃、義兄でもあるT・クリシュナマチャリアのもとでヨガを学び、1937年にインドのプネーでヨガ指導を始めました。その後、長年の実践と指導を通して独自の精密な指導法を発展させ、20世紀後半には世界各地へ広がりました。

特徴は、ポーズを行う際の身体の位置やアライメントを非常に細かく重視することです。また、ブロック、ベルト、椅子、ブランケットなどのプロップス(補助具)を積極的に活用します。

補助具を使うことで、身体の柔軟性や経験に応じてポーズを調整しやすくなり、同時に「どこに足を置くのか」「身体のどこを意識するのか」を細かく確認できます。

ヴィンヤサのように次々と動くヨガとは異なり、一つのポーズを丁寧に学びたい人に向いています。ただし、動きがゆっくりだから簡単というわけではなく、姿勢を維持するために集中力や筋力が必要になる場合もあります。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 初心者:基本から丁寧に学びたい人に向く
  • 向いている人:アライメントや身体の使い方を細かく学びたい人

アイアンガーヨガを本で詳しく学びたい人へ

アイアンガーヨガを詳しく学びたい人には、B.K.S.アイアンガー著『アイアンガーヨガ 完全マニュアル』があります。

多くの写真を使いながら、アーサナ、アライメント、プロップスの使い方、プラーナーヤーマなどを詳しく解説しており、身体の位置や補助具の使い方まで細かく確認したい人に向いています。

ヴィニヨガ|デシカチャーが広めた一人ひとりに合わせるヨガ

ヴィニヨガは、T・クリシュナマチャリアの教えを受け継いだ息子T.K.V.デシカチャーの系統と深く関係するヨガです。

大きな特徴は、すべての人に同じポーズや同じ練習を当てはめるのではなく、年齢、体力、健康状態、生活環境、目的などに応じてヨガの内容を変えることです。

アーサナだけではなく、呼吸法、瞑想、マントラなども一人ひとりに合わせて組み合わせます。この「ヨガを人に合わせる」という考え方は、後のヨガセラピーにも大きな影響を与えました。

  • 運動量:低〜中
  • 難易度:個人に合わせて調整
  • 向いている人:自分の身体や目的に合わせてヨガを学びたい人

シヴァナンダヨガ|スワミ・シヴァナンダの教えを弟子が世界へ広めたヨガ

シヴァナンダヨガは、インドの精神的指導者スワミ・シヴァナンダ(1887〜1963)の教えを基盤とするヨガです。

その教えを世界へ広めるうえで大きな役割を果たしたのが、弟子のスワミ・ヴィシュヌデヴァナンダ(1927〜1993)です。ヴィシュヌデヴァナンダは1957年に西洋へ渡り、1959年にはカナダのモントリオールにシヴァナンダ・ヨガ・ヴェーダーンタ・センターを設立しました。

シヴァナンダヨガでは、アーサナだけでなく、呼吸法、リラクゼーション、瞑想、ヨガ哲学などを総合的に扱います。身体を鍛えることだけを目的にせず、食事や考え方も含め、生活全体をヨガとして捉える点が特徴です。

ポーズだけでなく「ヨガとは何か」という考え方まで幅広く学びたい人に向いています。

ヨガと関係の深いインドの伝統的な健康観について知りたい方は、アーユルヴェーダの基本についても別記事で紹介しています。

👉 アーユルヴェーダの基本を詳しく見る

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:呼吸法・瞑想・哲学まで総合的に学びたい人

陰ヨガ|Paul GrilleyとSarah Powersらによって発展した現代ヨガ

陰ヨガは、座位や寝た姿勢を中心に、一つのポーズを数分程度保ちながら静かに身体と向き合うヨガです。

非常に古いヨガのように見えますが、現在「Yin Yoga」として世界中で行われているスタイルは比較的新しく、主に1980年代末以降に形作られました。

その形成に大きな影響を与えたのがPaul Grilley(ポール・グリリー)です。Grilleyは1980年代末に武術家・ヨガ指導者のPaulie Zinkから、長時間姿勢を保つTaoist Yogaの実践を学びました。

その後Grilleyは、解剖学や関節の個人差、東洋的な身体観などを取り入れながら、静的なポーズを長く保つ独自の指導法を発展させていきます。

さらにGrilleyから学んだSarah Powers(サラ・パワーズ)が「Yin Yoga」という名称を用い、瞑想や仏教的な内観なども組み合わせながら、この名称と実践を広く普及させました。

そのため、陰ヨガを「古代中国や古代インドから現在までそのまま続いてきた一流派」と考えるのは正確ではありません。古い静的な実践や道家的な考え方などを背景に、20世紀末に現代的なヨガスタイルとして再構成されたものと理解するとわかりやすいでしょう。

アシュタンガヨガやヴィンヤサヨガのように筋力を使って動き続ける「陽」の実践とは対照的に、陰ヨガでは重力を利用しながら、身体を静かに保つ時間を長く取ります。

ただし、「動かないから簡単」というわけではありません。同じ姿勢を長く保つため、ポーズや身体の状態によっては強い感覚を伴います。無理に深く入らず、自分の身体に合わせて調整することが重要です。

リストラティブヨガとの違いは、陰ヨガでは一定の身体的刺激を保つのに対し、リストラティブヨガでは補助具で身体を支え、できるだけ負担を減らして休息することを重視する点です。

陰ヨガの起源や特徴、経絡との関係、代表的なポーズについては別記事で詳しく解説しています。

👉 陰ヨガの起源・特徴・代表的なポーズを詳しく見る

  • 運動量:
  • 難易度:低〜中
  • 初心者:参加しやすいが、無理に深く入らないことが重要
  • 向いている人:静かなヨガが好きな人、内観や瞑想にも興味がある人

陰ヨガを本で詳しく学びたい人へ

陰ヨガをより深く学びたい人には、サラ・パワーズ著『陰ヨガの新しい教科書 Insight Yoga』があります。

陰ヨガのポーズだけではなく、陰と陽のヨガ、中医学の経絡、呼吸法、瞑想なども含めて解説されているため、陰ヨガを単なる「ゆっくり行うヨガ」としてではなく、その背景まで学びたい人に向いています。

また、この本以外の陰ヨガ本も比較したい方はこちらも参考にしてください。

👉 陰ヨガのおすすめ本を比較して見る

紙の本は現在、通常版ではなくプリント・オン・デマンド(POD)版で購入できます。紙でじっくり読みたい人はPOD版、すぐに読み始めたい人やスマートフォン・タブレットで読みたい人はKindle版が便利です。

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Kindle版もあるため、購入後すぐに読み始めたい人や、練習中にスマートフォンやタブレットで確認したい人にも便利です。

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リストラティブヨガ|アイアンガー系の補助具活用から発展した休息のヨガ

リストラティブヨガは、ボルスター、ブランケット、ブロックなどのプロップス(補助具)に身体を預け、できるだけ力を抜いた状態でポーズを保つヨガです。

その背景には、B.K.S.アイアンガーが、身体の状態に合わせてブロック、ベルト、椅子、ブランケットなどを活用した実践があります。

その後、アイアンガーから学んだJudith Hanson Lasaterらによって、身体を十分に支えながら深く休むことを目的としたRestorative Yogaが広められました。

リストラティブヨガでは、ポーズを「深める」ことよりも、補助具を使って筋肉の緊張をできるだけ減らし、姿勢を楽に保てるようにすることを重視します。

陰ヨガと似て見えますが、陰ヨガでは一定の身体的刺激を受けながら姿勢を長く保つのに対し、リストラティブヨガでは身体への負担をできるだけ減らし、休息することが大きな目的です。

  • 運動量:非常に低い
  • 難易度:
  • 向いている人:休息を重視したい人、激しい運動を避けたい人

クンダリーニヨガ|古いクンダリニー思想と現代の流派を分けて理解する

クンダリーニヨガを理解するときは、まず「クンダリニー」という古い概念と、現代に「Kundalini Yoga」と呼ばれている流派・メソッドを分けて考える必要があります。

クンダリニーという概念そのものを、特定の一人の人物が始めたわけではありません。インドのタントラ資料では8世紀頃からクンダリニーに関する記述が確認され、その後、ハタヨガを含むさまざまなヨガ伝統に取り入れられていきました。

伝統的には、身体の基底部に潜在的な力があり、ヨガの実践によってそれが目覚め、ナーディやチャクラと関係しながら上昇していくという身体観が展開されます。

一方、現在欧米を中心に「Kundalini Yoga」として知られている現代的な形式の一つは、ヨギ・バジャンが1960年代末に北米で広めたものです。

この系統では、アーサナだけでなく、特徴的な呼吸法、反復動作、マントラ、瞑想などを組み合わせた「クリヤ」と呼ばれる実践を行います。

ただし、現代のクンダリーニヨガには複数の系統があり、すべてがヨギ・バジャンの方法というわけではありません。また、ヨギ・バジャンの体系を「古代から秘密裏にそのまま伝承された一つのヨガ」とみなす説明については、近年のヨガ研究で再検討されています。

そのため、「クンダリニーという古い思想」と「20世紀に形成・普及した現代クンダリーニヨガ」は同じではないと理解することが重要です。

  • 運動量:低〜中(実践によって差が大きい)
  • 難易度:
  • 主な要素:呼吸、反復動作、マントラ、瞑想、チャクラ・クンダリニーの身体観
  • 向いている人:ポーズだけでなく、呼吸法・瞑想・内面的な実践にも興味がある人

クリパルヨガ|スワミ・クリパルの教えから発展したヨガ

クリパルヨガは、インドのヨガ指導者スワミ・クリパルの教えを基盤に発展したヨガです。

スワミ・クリパルの弟子であるアムリット・デサイは、1966年にアメリカでYoga Society of Pennsylvaniaを設立しました。その活動はその後、現在のKripalu Center for Yoga & Healthへと発展していきました。

クリパルヨガでは、ポーズの完成度だけを追求するのではなく、そのときの身体感覚や呼吸、心の動きに気づくことを重視します。

決められた形へ無理に身体を合わせるより、自分の内側を観察しながら実践したい人に向いています。

  • 運動量:低〜中
  • 難易度:低〜中
  • 向いている人:自分のペースでヨガをしたい人、内面的な気づきを大切にしたい人

アヌサラヨガ|John Friendが1997年に設立したアライメントとタントラ哲学のヨガ

アヌサラヨガは、アメリカ人ヨガ指導者John Friend(ジョン・フレンド)によって1997年に設立された比較的新しい現代ヨガです。

John Friendはアイアンガーヨガの指導経験を持ち、その精密なアライメントの考え方に、非二元的なタントラ哲学を組み合わせました。身体を正確に使うだけでなく、ポーズの実践と内面的なテーマを結びつける点に特徴があります。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:アライメントとヨガ哲学の両方に興味がある人

ジヴァムクティヨガ|1984年にニューヨークで誕生した現代ヨガ

ジヴァムクティヨガは、シャロン・ギャノンとデイヴィッド・ライフによって1984年にニューヨークで創設された現代ヨガです。

二人はヨガの伝統的な教えを現代の生活や文化と結びつけ、アーサナだけでなく、呼吸法、瞑想、マントラ、音楽、ヨガ哲学などを組み合わせた独自のメソッドを発展させました。

ヴィンヤサのように流れる動きを取り入れるクラスも多く、身体をしっかり動かしながら哲学や瞑想にも触れたい人に向いています。

  • 運動量:中〜高
  • 難易度:
  • 向いている人:動きのあるヨガと哲学の両方を楽しみたい人

イシュタヨガ|1960年代後半に南アフリカで生まれたヨガ

イシュタヨガ(ISHTA Yoga)は、マニ・フィンガーと息子のアラン・フィンガーによって1960年代後半に南アフリカで作られたヨガです。

ISHTAは「Integrated Science of Hatha, Tantra and Ayurveda」の頭文字でもあり、ハタヨガ、タントラ、アーユルヴェーダなど複数の伝統や考え方を組み合わせています。

アーサナ、呼吸法、瞑想などを取り入れながら、一人ひとりの身体や状態に合った実践を重視するのが特徴です。

  • 運動量:低〜中
  • 難易度:低〜中
  • 向いている人:自分に合った方法でヨガを学びたい人

ヨガニドラ|古い「ヨーガの眠り」を20世紀に再体系化した瞑想的実践

ヨガニドラ(Yoga Nidra)は、主にシャヴァーサナなどの楽な姿勢で横になり、指導者の音声ガイドを聞きながら身体、呼吸、感覚、イメージなどへ意識を向けていく瞑想的な実践です。

「眠りのヨガ」「ヨガの眠り」と訳されることがありますが、単に眠ることが目的ではありません。身体を深く休ませながらも、意識を保ち、外側から内側へ注意を向けていくことを重視します。

「yoga-nidrā」という言葉や、ヨガ的な眠り・意識状態に関する考え方自体には古いインドの背景があります。しかし、現在スタジオや瞑想クラスで行われているガイド付きのYoga Nidraが、そのまま古代から同じ形式で伝わってきたわけではありません。

現在広く知られるYoga Nidraの形成に特に大きな役割を果たしたのが、スワミ・サティヤーナンダ・サラスワティです。

サティヤーナンダはスワミ・シヴァナンダの弟子で、1963年にインド・ビハール州ムンガーにBihar School of Yogaを設立しました。そこで伝統的なヨガやタントラの要素を一般の人にも実践しやすい形へ整理し、1960~70年代以降、Yoga Nidraを体系的に広めていきました。

一般的なサティヤーナンダ系のヨガニドラでは、サンカルパと呼ばれる意図、身体の各部分へ順番に意識を向ける「意識の回転」、呼吸への気づき、感覚、イメージなどを段階的に用います。

シャヴァーサナとの違いは、単に横になって休むのではなく、ガイドに従って意識を段階的に内側へ導く構造を持っている点です。

現在、欧米を含む現代ヨガでは、ヴィンヤサやパワーヨガのように身体を大きく動かす方向だけでなく、陰ヨガ、リストラティブヨガ、瞑想、ヨガニドラなど、静かに内側へ向かう実践も広く行われています。

  • 運動量:非常に低い
  • 難易度:
  • 主な特徴:横になった姿勢、音声ガイド、身体への意識、呼吸、サンカルパ、イメージ
  • 向いている人:瞑想や内観、静かなヨガ、深い休息に関心がある人

環境や方法によって分けられるヨガの種類

ここまで紹介したヨガには、特定の体系や流派として発展したものが多くあります。一方で、温度、道具、場所など、ヨガを行う環境や方法によって名前が付けられているものもあります。

ホットヨガ|高温多湿のスタジオで行うヨガ

ホットヨガは、室温や湿度を高めたスタジオで行うヨガの総称です。特定の一人が作った単一の流派ではありません。

スタジオによってはハタヨガ、ヴィンヤサ系、リラックス系など複数のプログラムを高温多湿の環境で行っています。そのため「ホットヨガ=運動量が多い」とは限らず、初心者向けのゆったりしたクラスもあります。

通常の室温で行うヨガより汗をかきやすいため、こまめな水分補給が必要です。また、暑さに弱い人や体調に不安がある場合は無理をせず参加することが大切です。

ビクラムヨガとの違いは、ホットヨガが高温環境で行うヨガ全般を指すのに対し、ビクラムヨガには決められたポーズと進め方がある点です。

  • 運動量:低〜高(クラスによる)
  • 難易度:低〜高(クラスによる)
  • 初心者:初心者向けプログラムなら参加しやすい
  • 向いている人:暖かい環境で身体を動かしたい人、さまざまなクラスから選びたい人

ビクラムヨガ|26種類のポーズと2つの呼吸法を行う

ビクラムヨガは、ビクラム・チョードリーによって20世紀後半に広められたヨガで、高温の室内で26種類のポーズと2つの呼吸法を一定の順番で行うのが特徴です。

一般的なホットヨガとは異なり、決められた一連の内容を繰り返し練習します。そのため、「高温の環境で行うヨガ」という点だけでホットヨガとビクラムヨガを同じものと考えない方がよいでしょう。

  • 運動量:
  • 難易度:中〜高
  • 向いている人:決まったプログラムを繰り返して練習したい人

エアリアルヨガ・ハンモックヨガ|布を使って空中でポーズを行う

エアリアルヨガは、天井から吊るしたハンモック状の布を使って行う現代的なヨガです。「ハンモックヨガ」「空中ヨガ」と呼ばれることもあります。

布に身体の一部を預けながらポーズを行うため、通常のマットヨガとは異なる身体の使い方を体験できます。逆転姿勢を取り入れるクラスもあります。

エアリアルヨガには複数のメソッドがあり、すべてを一人の創始者による一つの流派としてまとめることはできません。クラスによって内容や難易度も異なるため、初めての場合は初心者向けプログラムから参加するとよいでしょう。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:通常とは違うヨガを楽しみたい人、ハンモックを使った動きに興味がある人

SUPヨガ|水上のボードの上でバランスを取りながら行う

SUPヨガは、SUP(スタンドアップパドルボード)の上で行う現代的なヨガスタイルです。

水面に浮かぶ不安定なボードの上でポーズを行うため、通常のマットヨガよりもバランスを取る必要があります。海や湖、プールなどで行われ、ヨガとアウトドアアクティビティの両方を楽しめるのが特徴です。

SUPヨガも特定の伝統的な流派ではなく、SUPの普及とともに生まれた比較的新しいヨガの楽しみ方の一つと考えるとわかりやすいでしょう。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:アウトドアが好きな人、バランスを使ったヨガを楽しみたい人

年齢やライフステージに合わせたヨガの種類

ヨガには、特定の流派とは別に、年齢、妊娠・出産、身体の状態などに合わせて内容を調整したヨガもあります。

マタニティヨガ、産後ヨガ、キッズヨガ、シニアヨガ、椅子ヨガなどが代表的です。これらは一つの伝統的な流派というより、対象者に合わせてポーズや運動量を調整したヨガと考えるとわかりやすいでしょう。

マタニティヨガ|妊娠期の身体に配慮して行うヨガ

マタニティヨガは、妊娠中の身体の変化に配慮しながら行うヨガです。

一般的なヨガのポーズをそのまま行うのではなく、妊娠週数や体調に合わせて動きを調整し、無理のない姿勢や呼吸を中心に行います。

マタニティヨガという単一の伝統的な流派があるわけではなく、現代のヨガを妊娠期向けに調整したプログラムの総称として使われています。

妊娠中は身体の状態が大きく変化するため、参加する場合は自己判断だけで始めず、医師や助産師などに相談したうえで、妊婦向けに指導できるインストラクターのクラスを選ぶことが大切です。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:妊娠中に無理のない範囲で身体を動かしたい人

産後ヨガ|出産後の身体に配慮しながら行うヨガ

産後ヨガは、出産後の身体の回復状況に配慮しながら、少しずつ身体を動かしていくヨガです。

呼吸やゆったりしたポーズから始めるクラスも多く、一般的なヨガよりも運動量を抑えて行われます。赤ちゃんと一緒に参加できる「親子ヨガ」や「ママ&ベビーヨガ」と組み合わせて行われることもあります。

出産方法や産後の回復には個人差があるため、運動を再開する時期については医師や助産師などの指示を確認したうえで参加しましょう。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:出産後に少しずつ身体を動かしたい人

ベビーヨガ・親子ヨガ|赤ちゃんや親子で一緒に楽しむヨガ

ベビーヨガや親子ヨガは、赤ちゃんや子どもと保護者が一緒に参加するヨガです。

大人だけでポーズを行う一般的なヨガとは異なり、親子で触れ合ったり、遊びの要素を取り入れたりしながら身体を動かします。

「ベビーヨガ」という名称で行われる内容は教室によって異なるため、対象月齢やレッスン内容を確認して参加するとよいでしょう。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:赤ちゃんや子どもと一緒にヨガを楽しみたい人

キッズヨガ|遊びや物語を取り入れて子どもが楽しめるヨガ

キッズヨガは、子どもの年齢や発達段階に合わせて行うヨガです。

大人向けのヨガをそのまま簡単にするだけではなく、動物をイメージしたポーズ、ゲーム、物語、呼吸遊びなどを取り入れながら楽しく身体を動かすクラスもあります。

そのため、正確なポーズを完成させることよりも、身体を動かすことや呼吸、集中する時間を楽しむことが重視されます。

  • 運動量:低〜中
  • 難易度:
  • 向いている人:子どもが遊びながらヨガに触れたい場合

シニアヨガ|年齢や体力に合わせて無理なく行うヨガ

シニアヨガは、年齢や体力、身体の状態に合わせて運動量やポーズを調整したヨガです。

床に座ることが難しい場合には椅子を使ったり、立位のポーズで壁を利用したりするなど、安全に取り組みやすいよう工夫します。

シニアヨガも特定の一つの流派ではなく、一般的なヨガを参加者の身体の状態に合わせて調整したプログラムです。そのため、実際の内容や運動量は教室によって異なります。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:体力に合わせて無理なくヨガを続けたい人

椅子ヨガ|椅子に座ったままでもできるヨガ

椅子ヨガは、椅子に座った姿勢や椅子につかまった状態で行うヨガです。

床への座り込みや立ち上がりが難しい人でも取り組みやすく、シニア向けクラス、オフィス、福祉施設など、さまざまな場面で取り入れられています。

「椅子ヨガ」という一つの伝統的な流派があるわけではなく、一般的なヨガのポーズや呼吸法を椅子で行えるように調整した方法です。

  • 運動量:
  • 難易度:
  • 向いている人:床に座ることが難しい人、椅子を使って無理なく身体を動かしたい人

日本で生まれたヨガ|沖ヨガとは

ヨガというとインド発祥のものをイメージしますが、日本で独自に体系化され、海外にも広まったヨガもあります。その代表的なものが沖ヨガです。

沖ヨガは、日本のヨガ指導者沖正弘(1921〜1985)が体系化したヨガです。

沖正弘は1951年にインドへ渡り、その後1955年に帰国して日本各地でヨガ活動を開始しました。1958年には日本ヨガ協会・ヨガ行法哲学研修会を設け、1960年代以降は海外でも指導を行いました。

沖ヨガの特徴は、インドのヨガをそのまま取り入れるのではなく、禅、日本の伝統文化、武道、東洋医学、食事、呼吸法、生活習慣などを幅広く組み合わせ、日本独自の総合的なヨガとして発展した点です。

そのため、沖ヨガではアーサナ(ポーズ)だけを重視するのではなく、呼吸、食事、身体の使い方、心の持ち方、日常生活まで含めてヨガを実践していきます。

現代のヨガスタジオで見られるハタヨガやヴィンヤサヨガのように、決まったポーズの流れを中心とするスタイルとは性格が異なり、「心・身・食・息・生活」を総合的に整えることを重視するのが沖ヨガの大きな特徴です。

また、インドに起源を持つヨガを日本の文化や生活に合わせて再構成した点でも特徴的です。海外でも「Oki Yoga」として紹介され、日本で発展したヨガの一つとして知られています。

  • 運動量:低〜中
  • 難易度:
  • 初心者:内容は教室によるため、初心者向けクラスから始めると取り組みやすい
  • 向いている人:ヨガをポーズだけでなく生活全体の中で学びたい人、日本で発展したヨガに興味がある人

初心者におすすめのヨガの種類は?目的別に選ぶ

ヨガには多くの種類がありますが、初心者だから必ずこのヨガを選ばなければならないという決まりはありません。

同じ「ハタヨガ」「ヴィンヤサヨガ」「陰ヨガ」という名前でも、スタジオやインストラクターによって、ポーズの内容、運動量、難易度は大きく異なります。

そのため、初めてヨガを選ぶときは、種類の名前だけで判断するのではなく、自分がヨガに何を求めているのかを考えたうえで、「初心者向け」「入門」「基礎」「ベーシック」など、クラスのレベルも確認することが大切です。

また、「まず特定の流派を選ぶ前に、ヨガそのものについて広く知りたい」という人には、綿本彰著『理由がわかれば心身が整う! ヨガを楽しむ教科書』があります。

ポーズだけでなく、ヨガの歴史、呼吸法、瞑想、ヨガ哲学まで幅広く扱っているため、ヨガの全体像を知ったうえで、自分に合う種類やスタイルを探したい初心者に向いています。

基本的なポーズや呼吸から学びたい人

基本的なポーズや呼吸、身体の使い方をゆっくり確認しながら学びたい場合は、初心者向け・入門・基礎クラスを選ぶと参加しやすいでしょう。

ハタヨガは初心者向けとして紹介されることもありますが、「ハタヨガだから簡単」とは限りません。逆転のポーズ、バランスポーズ、長時間の保持などを取り入れるクラスもあり、内容によっては経験者向けになります。

また、ヴィンヤサヨガなどでも初心者向けクラスはあります。そのため、ヨガの種類名だけで選ぶのではなく、クラスの運動量や難易度を確認することが重要です。

伝統的なハタヨガと、現在のスタジオで行われるハタヨガの違いについては、別記事で詳しく解説しています。

👉 ハタヨガとは?意味・特徴・現代のハタヨガとの違いを詳しく見る

しっかり身体を動かしたい人

ヨガでもしっかり身体を動かしたい人には、ヴィンヤサヨガ、パワーヨガ、アシュタンガヨガなどがあります。

ヴィンヤサヨガは、呼吸と動きを連動させながらポーズをつないでいくスタイルです。クラスによって運動量には大きな差があり、初心者向けのゆったりしたクラスから、かなり運動量の多いクラスまであります。

パワーヨガは、筋力や体幹を使うポーズを取り入れることも多く、フィットネス要素の強いヨガをしたい人に向いています。

アシュタンガヨガは、基本的に決められたシークエンスを繰り返して練習するため、同じ流れを継続しながら上達していきたい人に向いています。ただし運動量は多く、難しいポーズも登場するため、初めての場合は初心者向けクラスから始めるとよいでしょう。

ゆっくり身体と向き合いたい人

テンポよく動くよりも、一つの姿勢に時間をかけながら身体や呼吸に意識を向けたい人には、陰ヨガがあります。

陰ヨガでは、座位や寝た姿勢を中心に、一つのポーズを数分程度保ちます。動きが少ないため簡単に見えることもありますが、身体の硬さやポーズによっては強い感覚が生じるため、無理に深く入らないことが大切です。

陰ヨガの起源や特徴、経絡との関係、代表的なポーズについては、別記事で詳しく解説しています。

👉 陰ヨガとは?起源・特徴・経絡・代表的なポーズを詳しく見る

休息やリラックスを重視したい人

身体を大きく動かすことよりも、休息やリラックスを重視したい人には、リストラティブヨガやヨガニドラなどがあります。

リストラティブヨガでは、ボルスター、ブランケット、ブロックなどの補助具に身体を預け、できるだけ力を抜いた状態でポーズを保ちます。

ヨガニドラは、主に横になった姿勢でガイドを聞きながら、身体や呼吸に意識を向ける瞑想的な実践です。どちらも運動量は少ないものの、実践方法や目的は異なります。

ポーズや身体の使い方を細かく学びたい人

アーサナの形や身体の位置を細かく確認しながら学びたい場合は、アイアンガーヨガがあります。

アイアンガーヨガでは、アライメントを重視し、ブロック、ベルト、椅子、ブランケットなどのプロップスを活用しながら、一人ひとりの身体に合わせてポーズを調整します。

補助具を使うため身体に合わせて調整しやすい一方、姿勢を細かく確認しながら保持するため、単純に「初心者向けで簡単なヨガ」というわけではありません。身体の使い方を丁寧に学びたい人に向いています。

呼吸法・瞑想・ヨガ哲学まで学びたい人

ポーズだけでなく、呼吸法、瞑想、ヨガ哲学まで幅広く学びたい人には、シヴァナンダヨガなどがあります。

シヴァナンダヨガでは、アーサナだけでなく、呼吸法、リラクゼーション、瞑想、哲学などを総合的に扱います。そのため、身体を動かすことだけではなく、「ヨガとは何か」という背景まで学びたい人に向いています。

また、ヨガ哲学に興味がある場合は、パタンジャリの『ヨガ・スートラ』で示される八支則を学ぶと、アーサナ、呼吸法、集中、瞑想がどのようにつながっているのか理解しやすくなります。

👉 ヨガの八支則を詳しく見る

このように、初心者に向いているヨガは一つではありません。「何をしたいか」「どのくらい身体を動かしたいか」「そのクラスが自分のレベルに合っているか」を確認しながら選ぶことが、自分に合ったヨガを見つけるポイントです。

ヨガの種類を運動量・難易度で比較

ヨガの種類を選ぶときは、名称だけでなく運動量と難易度も確認しておくと選びやすくなります。

代表的なヨガを比較すると、おおよその目安は次のようになります。

ヨガの種類運動量難易度初心者向き主な特徴
ハタヨガ低〜中低〜中基本をゆっくり学びやすい
アシュタンガヨガ中〜高△〜○決まった順番でしっかり動く
ヴィンヤサヨガ中〜高呼吸に合わせて流れるように動く
パワーヨガ中〜高△〜○フィットネス要素が強い
アイアンガーヨガアライメントを細かく学ぶ
シヴァナンダヨガポーズ・呼吸・瞑想を総合的に行う
陰ヨガ低〜中ポーズを長く保つ
リストラティブヨガ補助具を使って休息する
ホットヨガ低〜高低〜高高温多湿の環境で行う
エアリアルヨガハンモック状の布を使う
椅子ヨガ椅子に座ったままでも行える

ただし、同じ種類のヨガでもインストラクターやクラスによって難易度は変わります。たとえばヴィンヤサヨガでも初心者向けのゆったりしたクラスもあれば、運動量の多い上級者向けクラスもあります。

そのため、ヨガ初心者の場合は種類の名前だけで判断せず、「初心者向け」「ベーシック」「初級」などのクラスレベルもあわせて確認することが大切です。

ヨガの「種類」「流派」「スタイル」はどう違う?

ここまで多くのヨガを紹介してきましたが、「ハタヨガ」「ホットヨガ」「マタニティヨガ」などをすべて同じ意味での「流派」と考えると、ヨガの分類がわかりにくくなります。

厳密に一つの定義に統一されているわけではありませんが、この記事では次のように整理すると理解しやすいでしょう。

分類考え方
伝統的なヨガの道カルマ、バクティ、ジュニャーナ、ラージャヨガを実践する方法や道
体系・流派アシュタンガ、アイアンガー、シヴァナンダ特定の体系や指導法を持つ
現代的なスタイルヴィンヤサ、パワーヨガ、陰ヨガ現代のヨガとして発展したスタイル
環境・方法による分類ホット、エアリアル、SUP行う環境や道具で分類
対象者による分類マタニティ、キッズ、シニア、椅子ヨガ年齢や身体の状態に合わせて調整

つまり、「ヨガの種類」という言葉は非常に広く、伝統的な体系から現代のクラス名までをまとめて表していることが多いのです。

ヨガの種類とポーズの種類は別

「ヨガの種類」という言葉は、ハタヨガ、アシュタンガヨガ、陰ヨガなどの流派やスタイルを指す場合と、立位や前屈、逆転などのアーサナ(ポーズ)の種類を指す場合があります。

ただし、この2つは別の分類です。アシュタンガヨガやアイアンガーヨガなどは、ヨガの実践方法や指導体系による分類です。一方、立位、座位、前屈、後屈、ツイストなどは、アーサナを身体の向きや動きによって分類したものです。

そのため、「ヨガには何種類ある?」という質問と、「ヨガのポーズには何種類ある?」という質問では、答えが異なります。

ヨガポーズについても、世界共通の一つの分類方法が決められているわけではありませんが、一般的には次のようなグループに分けて考えることができます。

  • 立位のポーズ:立った状態を基本として行うポーズ
  • 座位のポーズ:床に座った状態を基本として行うポーズ
  • 前屈のポーズ:股関節などから身体を前方へ倒していくポーズ
  • 後屈のポーズ:背骨を後方へ反らせる動きを含むポーズ
  • ねじりのポーズ:背骨を中心に身体を回旋させるポーズ
  • バランスポーズ:片脚などで身体のバランスを保つポーズ
  • 逆転のポーズ:頭が心臓より低くなる姿勢など、通常とは上下関係が変わるポーズ
  • アームバランス:腕や手で身体を支えながらバランスを取るポーズ
  • 休息・リラックスのポーズ:身体を休ませたり、練習の最後に行ったりするポーズ

たとえば、木のポーズや鷲のポーズはバランスポーズとして扱われ、ヘッドスタンドやショルダースタンドは逆転系のポーズに分類されます。ただし、一つのポーズが複数の特徴を持つ場合もあるため、分類が完全に一つに決まるわけではありません。

また、同じポーズでもヨガの種類によって扱い方は異なります。アシュタンガヨガでは決められたシークエンスの中でアーサナを行い、ヴィンヤサヨガでは呼吸に合わせて複数のポーズを流れるようにつなぎます。アイアンガーヨガでは、一つひとつのポーズのアライメントや身体の位置を細かく確認します。

代表的なヨガポーズを写真で確認しながら詳しく学びたい人には、綿本彰著『YOGAポーズの教科書』があります。

代表的な100ポーズを扱い、完成した形を見るだけでなく、身体をどのように使うかを確認しながら学べる構成です。特定の流派だけの本ではなく、さまざまなヨガで使われる基本的なアーサナをまとめて確認したい人に向いています。

ヨガの呼吸法にも種類がある

ヨガにはポーズだけでなく、プラーナーヤーマ(調気法)をはじめとする呼吸の実践にもさまざまな種類があります。

現代のヨガクラスでは「腹式呼吸」「胸式呼吸」「完全呼吸」などの表現が使われることもありますが、伝統的なヨガでいうプラーナーヤーマは、単に深く呼吸する方法だけを指すものではありません。呼吸の仕方やリズムを調整し、場合によっては息を保つ実践なども含まれます。

代表的な呼吸法・呼吸の実践には、次のようなものがあります。

  • ウジャイ:喉の奥を軽く狭めるようにして呼吸する方法。アシュタンガヨガなどでも用いられます。
  • ナディショーダナ:左右の鼻孔を交互に使いながら行う呼吸法です。
  • ブラーマリー:息を吐きながら蜂の羽音のような響きを出す呼吸法です。
  • シータリー:口から息を取り込み、冷却を意識して行う呼吸法です。
  • バストリカー:吸う息と吐く息を力強く行う呼吸法です。
  • カパラバティ:腹部を使って短く力強く息を吐く実践です。伝統的には浄化法として扱われることもあり、単純に呼吸法の一種としてだけ分類できない場合があります。

ヨガの種類によって、呼吸の扱い方も異なります。アシュタンガヨガでは呼吸と動きを連動させながらアーサナを行うことが重視され、クンダリーニヨガでは特徴的な呼吸法や反復する動きが実践の中心になることがあります。

一方、すべての呼吸法を初心者が自己流で行えばよいわけではありません。特に、速く強い呼吸や長く息を止める練習は身体への負担になることもあるため、体調に合わせて無理をせず、必要に応じて経験のある指導者のもとで行うことが大切です。

このように、ヨガには流派やスタイルの種類、ポーズの種類、呼吸法の種類があり、それぞれ分類する基準が異なります。「ヨガの種類」という言葉が幅広い意味で使われるのは、このためです。

ヨガには瞑想・マントラ・ムドラーなどの種類もある

ヨガはポーズだけで構成されているわけではありません。流派によっては、瞑想、マントラ、ムドラーなども重要な実践として取り入れます。

ヨガの瞑想

瞑想には、呼吸へ意識を向ける方法、特定の対象へ集中する方法、マントラを使う方法などさまざまな実践があります。

ヨガ・スートラの八支則では、ダーラナ(集中)、ディヤーナ(瞑想)、サマーディ(三昧)が段階として示されています。

ヨガにおける瞑想の位置づけを理解したい方は、ヨガ八支則についての解説も参考にしてください。

マントラ

マントラは、音や言葉を繰り返し唱える実践です。バクティヨガやクンダリーニヨガ、ジヴァムクティヨガなど、マントラを重視するヨガもあります。

ヨガクラスでは「オーム(OM)」を唱える場面もありますが、使用するマントラや意味は伝統や流派によって異なります。

ムドラー

ムドラーは、ヨガやインドの宗教・瞑想の伝統で用いられる手印や身体の形です。

手指を組み合わせて作るものがよく知られていますが、ムドラーには複数の種類があります。瞑想や呼吸法と組み合わせて用いられることもあります。

代表的なムドラーの種類や意味、使い方については、別記事で詳しく紹介しています。

👉 ヨガのムドラーとは?種類・意味・やり方を詳しく見る

このように、ヨガにはポーズだけでなく、呼吸法、瞑想、マントラ、ムドラーなど多様な実践があります。そのため、ヨガを深く学んでいくと、「ヨガの種類」という言葉が非常に幅広い意味を持つことがわかります。

ヨガをもっと体系的に学びたいなら資格講座という選択肢も

ヨガの種類を学んでいくと、ポーズだけでなく、解剖学、哲学、呼吸法、瞑想、指導法など、ヨガには非常に幅広い学びがあることがわかります。

ハタヨガ、アシュタンガヨガ、陰ヨガなどの違いを知るだけでも理解は深まりますが、さらに体系的に学びたい場合は、ヨガインストラクター養成講座を利用する方法があります。

代表的な資格の一つが、全米ヨガアライアンスのRYT200です。RYT200の養成講座では、アーサナの実践・指導法だけでなく、ヨガ哲学、解剖学、呼吸法、瞑想などを幅広く学ぶコースが多くあります。

たとえば、『ヨーガ・スートラ』や八支則を学ぶと、現代のアーサナ中心のヨガと古典ヨガの違いが見えやすくなります。ハタヨガの歴史を学ぶことで、現在スタジオで「ハタヨガ」と呼ばれるクラスが伝統的なハタヨガからどのように変化したのかも理解しやすくなります。

ヨガインストラクター資格の種類や、資格取得までの流れを知りたい方は、以下の記事で詳しくまとめています。

👉 ヨガインストラクター資格・養成講座について詳しく見る

これからRYT200を学ぶ場合は、通学だけでなくオンラインで受講できるスクールもあります。仕事や家庭と両立しながら学びたい人は、受講期間やサポート内容も含めて比較すると選びやすくなります。

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また、RYT200はスクールによって受講料にかなり差があります。費用を重視して選びたい場合は、料金だけでなく、学習内容、受講期間、オンライン・通学の違いなども確認しておくとよいでしょう。

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すでにRYT200を修了し、さらにヨガを深く学びたい人にはRYT500という選択肢もあります。RYT500では、RYT200で学んだ基礎をもとに、より高度なアーサナ、解剖学、ヨガ哲学、指導法などを学べるコースがあります。

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「ヨガの種類」と「ヨガ資格の種類」は検索意図が異なるため、この記事では資格そのものの比較には踏み込みません。ただし、ヨガの種類をより体系的に理解し、自分の実践や指導へつなげたい人にとって、資格講座で学ぶことは有力な選択肢です。

ヨガの種類に関するよくある質問

最後に、ヨガの種類についてよくある疑問をまとめます。

Q
ヨガは全部で何種類ありますか?
A

ヨガには「全部で○種類」と決まった数はありません。伝統的なヨガの道、近代に体系化された流派、現代のヨガスタイル、ホットヨガのような実施環境による分類、マタニティヨガやキッズヨガのような対象者別の分類などがあるためです。

伝統的な分類では、カルマヨガ、バクティヨガ、ジュニャーナヨガ、ラージャヨガの4つを挙げることもありますが、現代のヨガスタイルまで含めると数十種類以上に分けることができます。

Q
ヨガ初心者におすすめの種類はどれですか?
A

基本的なポーズや呼吸をゆっくり学びたい場合は、ハタヨガの初心者向けクラスが選びやすいでしょう。

しっかり身体を動かしたいならヴィンヤサヨガやパワーヨガ、静かに身体と向き合いたいなら陰ヨガやリストラティブヨガなどがあります。種類だけでなく、「初心者向け」「初級」「ベーシック」などのクラスレベルも確認することが大切です。

Q
運動量が多いヨガはどの種類ですか?
A

一般的に運動量が多いのは、アシュタンガヨガ、パワーヨガ、運動量の高いヴィンヤサヨガなどです。

ただし、同じヴィンヤサヨガやパワーヨガでもクラスによって運動量は異なります。初めて参加する場合は、レッスンの難易度や対象レベルを確認するとよいでしょう。

Q
ハタヨガとヴィンヤサヨガの違いは何ですか?
A

現在のヨガスタジオでいうハタヨガは、一つひとつのポーズを比較的ゆっくり行い、呼吸や姿勢を確認しながら進めるクラスが多いのが特徴です。

ヴィンヤサヨガは、呼吸に合わせてポーズからポーズへ流れるように動くスタイルです。基本を丁寧に学びたい人はハタヨガ、連続した動きを楽しみたい人はヴィンヤサヨガが選択肢になります。

Q
アシュタンガヨガとパワーヨガの違いは何ですか?
A

アシュタンガヨガは、基本的に決められたポーズの順番を繰り返し練習するのが特徴です。

一方、パワーヨガはアシュタンガヨガなどの影響を受けてアメリカで発展した現代的なヨガで、全世界共通の決められたシークエンスがあるわけではありません。どちらも運動量は比較的多いですが、練習方法やクラス構成が異なります。

Q
陰ヨガとリストラティブヨガの違いは何ですか?
A

どちらも静かに行うヨガですが、ポーズの取り方や目的が異なります。

陰ヨガは、一つのポーズを長く保ちながら一定の身体的な刺激を受けるスタイルです。リストラティブヨガは、ボルスターやブランケットなどの補助具に身体を預け、できるだけ力を抜いて休息することを重視します。

陰ヨガの起源・特徴・ポーズについてはこちらで詳しく解説しています。

Q
ホットヨガとビクラムヨガは同じですか?
A

同じではありません。ホットヨガは、高温多湿の環境で行うヨガ全般を指す広い名称です。

一方、ビクラムヨガは、高温の室内で26種類のポーズと2つの呼吸法を決められた順番で行う特定のメソッドです。

Q
ヨガの流派とポーズの種類は同じですか?
A

同じではありません。アシュタンガヨガ、アイアンガーヨガ、シヴァナンダヨガなどは、ヨガの体系や流派・スタイルです。

一方、立位、座位、前屈、後屈、バランス、逆転などはアーサナ(ポーズ)の分類です。そのため、「ヨガの種類」と「ヨガポーズの種類」は分けて考えると理解しやすくなります。

Q
自分に合うヨガの種類はどう選べばいいですか?
A

まずは、ヨガをする目的と希望する運動量から選ぶとわかりやすいでしょう。

基本からゆっくり学びたいならハタヨガ、しっかり動きたいならアシュタンガヨガやヴィンヤサヨガ、静かに過ごしたいなら陰ヨガやリストラティブヨガ、ポーズを細かく学びたいならアイアンガーヨガなどがあります。

同じ種類でもスタジオやインストラクターによって内容が異なるため、体験レッスンなどで実際のクラスを確認するのもよいでしょう。

Q
ヨガニドラはヨガのポーズですか?
A

ヨガニドラは一つのポーズの名称ではありません。多くの場合はシャヴァーサナなどで横になり、音声ガイドに従って身体、呼吸、感覚、イメージなどへ意識を向ける瞑想的な実践です。現在広く行われるガイド付きYoga Nidraは、20世紀にスワミ・サティヤーナンダ・サラスワティらによって体系化された方法と、古い「yoga-nidrā」の概念を分けて考える必要があります。

Q
タントラヨガとクンダリーニヨガは同じですか?
A

同じではありません。タントラは紀元後5世紀頃以降に発達した多様な宗教・修行伝統で、マントラ、観想、チャクラ、ナーディ、クンダリニーなどの身体観や実践もその中で発展しました。クンダリニーという概念はタントラと深く関係していますが、現在「クンダリーニヨガ」と呼ばれる方法には20世紀に形成された複数の現代的系統があります。

まとめ|ヨガの種類と違いを知って自分に合ったスタイルを選ぼう

ヨガには、ハタヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ、アイアンガーヨガ、陰ヨガ、シヴァナンダヨガなど、さまざまな種類があります。

ただし、「ヨガの種類」という言葉には、伝統的なヨガの道、特定の指導者によって体系化された流派、現代のヨガスタイル、実施環境による分類、対象者別のプログラムなどが混在しています。

そのため、単純に「ヨガは全部で何種類」と考えるよりも、それぞれの成り立ちや特徴、運動量、難易度、目的の違いを知ることが大切です。

ヨガ初心者で基本から始めたいならハタヨガ、しっかり動きたいならヴィンヤサヨガやアシュタンガヨガ、静かに身体と向き合いたいなら陰ヨガやリストラティブヨガなど、自分の目的によって選択肢は変わります。

また、ヨガを深く学んでいくと、ポーズだけでなく、呼吸法、瞑想、ヨガ哲学、聖典などにもつながっていきます。まずは興味を持ったヨガから体験し、自分に合ったスタイルを探してみてください。

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